こんにちは、『プログラミングの王子様』編集部です。
レゴ大好きな子供がプログラミングもレゴで学びたいって言っているけれど。色んな種類がありすぎて…どのキットがいいのかな?
LEGOブロック、楽しいですよね。私も子供の頃はよく遊びました。大人になった今でもたまに触りたくなります。
小学校でプログラミング教育が始まってからは、プログラミングキットとしてのLEGOについてもよく耳にするようになりました。
レゴ社はブロックとデジタルを融合させて、学習効果・教育効果の高い教材を次々と開発しています。
レゴプログラミング教材は、ブロックを使ってロボットを組み立てることから、ロボットプログラミング教材と呼ばれることもあります。
文部科学省の「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」では、導入事例も報告されています。
これらの教材の違いは何だろう?どのキットを選んだらいいのだろう?と、迷える方は多いかもしれませんね。
本記事では、このような疑問を解決するべく、レゴプログラミング教材の違いやおすすめポイントなどを見ていきたいと思います!
レゴプログラミング教材の特徴
まず最初に、レゴプログラミング教材全般的な話を見ていきましょう。
創造力と発想力を育む実体験型(ハンズオン)教材
レゴのプログラミング教材、あるいはレゴプログラミングキットとよばれているものは、以下の教材がセットになっています。
- レゴブロック
- センサーやモーターなどの電子部品
- 電子部品を動かすソフトウエア
レゴブロックと電子部品を組み合わせてロボットなどを制作し、タブレットなどのデジタル端末上のソフトウエアで動きを制御するプログラミングを行い、作ったロボットを動かすことで創造性や論理的思考を養う、という教材です。
PCやタブレットなどのデジタル端末上で絵を動かすプログラミング学習とはことなり、レゴブロックという実態がある、というのが一番大きな特徴です。
このような実体験型の教材は「ハンズオン」と呼ばれます。低学年でも楽しみながら直感的に使うことができる教材はとても魅力的ですね!
教育機関でも家庭でも導入可能なSTEAM教材
未来を担う子供たちに必要な力を育む、と言われているのが「STEAM教育」です。
STEAMとはすなわち「Science(科学)/Technology(技術)/Engineering(工学)/Arts(リベラル・アーツ)/Mathematics(数学)」で、これらを統合的に学習する教育手法がSTEAM教育です。
このSTEAM教育を全ての子供たちへ届けよう!というミッションを掲げているのがレゴグループのレゴエデュケーション。多くのレゴプログラミング教材を開発し、世界中の教育機関に教材やプログラムを提供しています。
レゴでロボットを組み立てることはわかりやすいところでは工学ですが、センサーや電力を活用して理科の実験ができたり、それをプログラミングというテクノロジーで動かしたり、プログラミングの際には数学的計算が必要だったり、最終的な発表段階はリベラル・アーツの領域であったり…
つまり、教科の枠を超えた総合的な学びが実現できる、ということからレゴプログラミングキットはSTEAM教材であると言えるのです。
レゴエデュケーションの製品は、学校で使用することを想定しているので、複数人で使用しやすかったり、しっかり収納できたり、といったところにも工夫がされています。
また、学習指導要綱に合わせて授業で活用できるようなサポートもあるので、小学校での導入事例もたくさんあります。個人でも購入できますが、販売店は限られています。
一方で、レゴ社本体のレゴジャパンからもプログラミング教材が出ています。
こちらは学習面より「遊び」に近い製品ということで、玩具(おもちゃ)として販売されています。AMAZONや楽天、家電量販店などで取り扱いがあるので購入しやすいのは嬉しいですね!
レゴエデュケーションとレゴジャパン、それぞれからどのような教材・玩具が出ているか、一覧にしましたので見てみましょう。
LEGOプログラミング教材一覧(学習教材&知育玩具)
レゴエデュケーション:WeDo、SPIKE、等
- レゴ® WeDo2.0 [対象年齢7歳以上]
- 教育版レゴ® マインドストーム® EV3 [対象年齢10歳以上] ※廃盤予定
- レゴ® エデュケーション SPIKE™ プライム [対象年齢10歳以上]
レゴエデュケーションから出ているものは、学校の教育現場で使われることを想定しているので、複数人で共同作業ができるようにパーツが多く、しっかりとした収納ケースが付属しています。
SPIKEは2020年に販売されたばかりですが、EV3が廃盤予定となっているので、今後は小学校低学年~中学年はWeDo2.0、高学年はSPIKE、というような流れになっていくのかと思います。
家庭に導入する場合は、「WeDo 2.0 for home」「EV3 for home」「SPIKE for home」というセットがおすすめです。
こちらは家庭学習向けのテキストが含まれていて、そのテキストに添って基本から応用までステップバイステップで学習を進めることができます。
レゴジャパン:BOOSTシリーズ
- レゴ®ブースト クリエイティブ・ボックス [対象年齢7-12歳]
- レゴ®ブースト ドロイド・コマンダー[対象年齢8歳以上]
レゴジャパンから玩具枠で出ているプログラミング系のキットは「ブースト」と呼ばれています。
「BOOST」というロゴの下に「BUILD > CODE > PLAY」とあるように、レゴを組み立て、コーディング(プログラミング)をし、動くおもちゃとして遊ぼう、というコンセプトで開発されました。
プログラミングに必要なデジタル端末はタブレットやスマートフォンなど自分で用意する必要があります。使用するアプリは無料でダウンロードできます。
おもちゃとはいえ、モーターやセンサーなど、基本的な電子パーツが付属しているので、多彩な動きが可能となっています。
自分の作ったレゴ作品をリモートで動かせるなんて、子供の頃の夢でした!それが叶うブースト、親子一緒に遊びながら学べるところが魅力的です。
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小学生におすすめのレゴプログラミングキット
初めてプログラミングに触れる小学生にオススメのレゴプログラミングキットは、レゴエデュケーションから出ている「レゴ® WeDo2.0」と、レゴジャパンから出ている「レゴ®ブースト クリエイティブ・ボックス」です。
どちらも対象年齢は7歳から、となっています。
じっくり学びたい派に!【レゴ®WeDo2.0】
「レゴ® WeDo2.0」は、レゴエデュケーションから出ているプログラミング教材です。
学校で使うことを想定しているので、しっかりした収納ボックスが付属しています。また、複数人での作業がしやすい量のブロックがセットになっています。
専用のソフトウエアはパソコンとタブレットに対応。学校での各教科(理科、算数、社会、総合、等)で活用できるようなプロジェクトも収録されています。
学校の時間数で言えば40時間以上の授業ができるほど色々な課題に取り組むことができるので、家庭学習で使用しても充実した学習時間が過ごせますね!
「レゴ® WeDo2.0」は正規販売代理店にて、個人でも購入できます。例えばAfrelのオンラインショップでは2021年5月現在、家庭学習向け「レゴ WeDo 2.0 for home by アフレル」が税込38,280円で販売されています。
「レゴ® WeDo2.0」は、以下のような方にオススメです!
- 親子で遊びながら自宅でプログラミング学習に取り組みたい方
- パソコンやタブレットを子供に使用させることが可能な方
- 兄弟での使用や長時間の使用を想定している方
- プログラミングだけでなく理科や算数などの学習もしたい方
充実したキットだけに、家庭学習だけでは指導に不安がある場合、通信教育やプログラミング教室などで学ぶことも可能です。
当ブログ内の以下の記事にはレゴプログラミングについての項目もあり、参考になるかと思うので、ぜひ読んでみてくださいね。
遊びながら学びたい派に!【レゴ®ブースト】
「レゴ®ブースト クリエイティブ・ボックス」は、レゴジャパンから出ています。
「自分で組み立てたレゴ作品を動くおもちゃに変身させちゃおう!」というコンセプトのもと、開発されたレゴキットです。
1箱から5つのレゴ作品を制作でき、60種類以上の色々な動きを組み合わせたプログラミングが可能となっています。
一般的なレゴ商品と異なり、組み立て方法などの使用説明書はすべて専用アプリを使って見るようになっているところは注意が必要です。
プログラミングの時間だけでなく、組み立てている間もアプリを参照することになるので、子供専用のデジタル端末があった方がいいのかな、と思います。
また、WeDo2.0と異なり収納ボックスが付属していないので、ユーザーの皆さんは100均のケースなどを活用して保存していたりします。
AMAZONや楽天、家電量販店など、一般的なLEGOを販売しているところで購入が可能です。2021年5月現在、実売価格は2万円弱なので、「WeDo2.0 for home」の半額ほど。かなりお手頃な価格となっています。
レゴジャパンのプログラミング教材は、遊びに近い、ということで、親や先生など大人の指導がなくても子供が自主的に遊び、遊びながらプログラミングに触れることができるように設計されています。
学習内容的には「お勉強」っぽさが少な目かもしれませんが、子供が一人で取り組めるというのは素晴らしいですよね。
主体的に学ぶよい機会となり、勉強を意識させることなくプログラミング学習ができますので、プログラミング学習の入り口にぴったりかな、と思います。
というわけで、「レゴ®ブースト」は以下の方にオススメです!
- 気楽にロボットプログラミングを始めてみたい
- 細かめのパーツも組み立てることができる
- NINJAGO(ニンジャゴー)といった既存のレゴ商品と組み合わせて遊びたい
WeDo2.0も、ブーストも、Scratch Link(スクラッチ リンク)というアプリを入れることでScratchというビジュアルプログラミング言語を使って動かすことができます!キットの枠を超えて学びが広がりますよ~✨
小学生にレゴプログラミングがおすすめな理由
最後に、レゴプログラミング教材がなぜ小学生にオススメなのか、その理由を解説します。
導入しやすい:ブロック遊びの延長
レゴを使ったプログラミング学習は、子供が興味を持ちやすく、遊びと同じように自主的に取り組むことができます。
この「自主的に」というのがポイント。自主的に取り組んだ学習内容は、定着度も高いと言われています。
夢中で遊んでいる間にプログラミングの基礎や論理的思考が身に付いてしまう、そんな魅力的な教材がレゴプログラミングキットです。
また、レゴ遊びの大きな特徴はその拡張性にあると思いますが、レゴプログラミングキットも既存のブロックと組み合わせたり、自由な発想で作品を作ったりすることができるので、制作できるロボットの可能性は無限大です!
達成感がある:実体験型の学習
レゴでプログラミング学習をすすめると、達成感を得やすいと考えられます。その理由は以下の通りです。
- 「作品」という成果物が実態物として残る
- プログラミングの結果がロボットの動作として「見える化」されるのでわかりやすい
- 試行錯誤や改良のアイデアが出やすいのでより発展的な学びにつながる
また、レゴはユーザー数が多いので、レゴを使ったロボットプログラミングの大会なども開催されています。
こうした大会などに参加するという目標をもったり、大会で他の人の作品に触れて刺激を受けたりするといったことは、モチベーションUPにもつながりますね!
発展性がある:本格的なプログラミングへ
今回おすすめしたキットは小学生向けの入門的なものですが、レゴエデュケーションからは、さらに実践的なプログラミングを学べるキットも出ています。
具体的には、以下の2種類は対象年齢10歳以上、プログラミングレベルは中級以上向けとなります。
- レゴ® マインドストーム® EV3 ※廃盤予定
- レゴ® エデュケーション SPIKE™ プライム
「レゴ® マインドストーム® EV3」は小学生向けプログラミングの代表的な教材(ビジュアルプログラミング言語)「Scratch(スクラッチ)」を生み出したマサチューセッツ工科大学とレゴが共同で開発したものです。
マインドストームは廃盤予定ではありますが、いまだ多くのプログラミング教室で教材として採用されています。
プログラミング言語「C」や「Java」の基礎を学ぶことができるので、実践的なプログラミングやロボティックスを学びたい場合にオススメです。
「レゴ® エデュケーション SPIKE™ プライム」は、2020年に発売されました。
各種パーツが新たに開発されたので、SPIKEではWeDo2.0よりも複雑な仕組みを、マインドストームよりも簡単に作ることができます。
プログラミングに使用するアプリ上で、Scratchベースのワードブロックとテキストベースの「Python」から選択可能です。
個性的なカラリングのブロックで楽しく学びたい方にオススメのセットです。
残念ながらWeDo2.0、マインドストームEV3、SPIKEのモーターやセンサーなどの電子パーツは互換性がありませんが、ブロックパーツについては組み合わせての利用が可能です。
マインドストームも、SPIKEも、中高生まで学習を続けられるクオリティの教材です。
おもちゃの延長で楽しく導入でき、その後実践的なプログラミングまで学習を続けることが可能なのはレゴプログラミングの魅力の一つですね。
レゴプログラミングをレゴスクールなどで本格的に学びたい場合には、以下の記事が参考になるかと思いますので合わせて読んでいただけたら嬉しいです!
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